
エルサルバドル サンラモン農園 マイクロロット ウォッシュ SHG

爽やかな柑橘の風味と、はちみつを思わせるやわらかな甘さ。
香ばしさと甘さのバランスが心地よい、エルサルバドルの中煎りです。
今回のコーヒーは、エルサルバドル西部、アワチャパン県アタコ町イラマテペク地域にあるサンラモン農園で生産されています。
エルサルバドルのコーヒー産業は、19世紀後半から国の経済や文化を支えてきた大切な産業です。
火山性の豊かな土壌と、標高の高い山岳地帯、安定した気候に恵まれ、香り高くクリーンな味わいのコーヒーが生産されてきました。
アタコ町イラマテペク地域は、エルサルバドル西部に位置する同国有数のコーヒー産地です。
標高1200〜1600m前後の山岳地帯に広がり、火山活動によって生まれた肥沃な土壌、昼夜の寒暖差、安定した降雨に恵まれています。
サンラモン農園は、その豊かな自然環境の中にあります。
美しいニンファス湖やアパネカ山に抱かれるように広がる農園では、朝霧が立ちのぼり、澄んだ空気の中でコーヒーの木々が育まれています。

この農園は、1920年代からマガーニャ家によって受け継がれてきました。
現在は5代目のグスタボさんと、6代目のエンリケさんが中心となり、先代から受け継いだ知恵と経験を大切にしながら、時代に合わせたコーヒーづくりを続けています。
サンラモン農園の特徴は、品質の高いコーヒーづくりだけではありません。
農園で働く人たちとその家族が安心して暮らせることも、良いコーヒーを生み出す大切な土台だと考えています。
無料の医療ケアや清潔な水の供給、町への送迎など、地域とともに歩むための取り組みも長く続けられています。
大地の恵みと、人への思いやり。
その両方が、この農園のコーヒーには静かに息づいています。
今回のロットは、標高1350mで育てられたコーヒーです。
品種はブルボン、アナカフェ、パカス。
精選はウォッシュド、乾燥は天日乾燥で仕上げられています。
味わいは、シトラスを思わせる爽やかな果実感に、アーモンドやキャラメルのような香ばしさ。
後半には、はちみつのようななめらかな甘さが続きます。
一言で中煎りといっても、このエルサルバドルは、ただ明るさを出すだけではなく、少し焙煎を進めることで甘さと口当たりの良さを引き出すイメージです。
深く焙煎しすぎると、せっかくの柑橘感やフローラルな印象が隠れてしまう。
けれど浅く寄せすぎると、アカイトコーヒーらしい飲み心地には少し物足りない。
その間を探るように、爽やかさと甘さのバランスを意識して焙煎しています。
朝の一杯にも、少しゆっくりしたい午後の時間にも。
穏やかで上品な甘さを楽しめる中煎りです。
※この記事は、生豆仕入先の公開情報を参考に、アカイトコーヒーで編集しています。