商品説明
特集旅するように、暮らす
島のパン屋が焼いてくれたパンを
自転車に乗って港までとりに行くことがあります。
パンはフェリーに乗ってやって来ます。
約束の時間より少し早めに行って、
パンが乗っているフェリーが港に着くのを待ちます。
その朝、パン屋さんが坂道や石段を下り、
パンの入った箱を船の船員さんにわたしている姿を
勝手に想像しながら、待つのが好きです。
箱を受け取ると、フタを開けなくても、
もう香ばしいパンの香り。
だから、また想像します。
パンの香りに気づいただれかが、香りをたどって
フェリーに乗って、坂道を歩いて、石段を上がり、
島のパン屋さんにたどり着く・・・・・。
そんなことを想像しながら、
旅しているような気持ちになって、
自転車のカゴにパンを乗せて、わくわくしながら帰ります。
瀬戸内で、旅するように、暮らす。
*僭越ながら、P137「瀬戸内の海から、島から」にて、執筆させていただいております。
せとうちスタイル 2022 Vol.14
2022年5月発行
発行:株式会社瀬戸内人
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