
信陽堂から新しい本「セツローさんの随筆」が発売されました。
セツローさんの随筆
発行 信陽堂
ISBN978-4-910387-05-5 C0095 四六変形判(160mm×113mm)・上製176ページ
たくさんの
きれいなものを
うみだした人
長くレントゲン技師を務めるかたわら、自らの美意識に導かれるままに描かれた野の草花の水彩スケッチ、木から削り出した匙やかんざし、手びねりの土人形など、人柄がにじむ素朴な作品で「セツローさん」の愛称で親しまれた小野節郎さんは、すぐれた書き手でもありました。
本書には生前に残した私家版の随筆集2冊から19篇を収録、滋味深く時にユーモラスな語り口で描かれる昔日の光景、家族のこと、日々のできごと。スケッチや造形作品も合わせて収録しました。
巻末には子息である陶芸家の小野哲平氏がエッセイを寄稿。
◎小野節郎(おのせつろう)
1929年岡山生まれ。愛媛県松山市で長くレントゲン技師を務めるかたわら、油彩を描く。のちに自らの美意識に導かれるままに野の草花を描き、木から匙やかんざしを削り出し、手びねりで愛らしい土人形を作った。晩年は「セツローさん」の愛称で親しまれ、幅広い世代のファンに恵まれる。陶芸家である長男・小野哲平氏、布作家の早川ユミ氏(哲平氏の妻)と全国各地で二人展、三人展を開催した。2017年没。著書に『セツローさんのスケッチブック』(ラトルズ)『セツローさんのものづくり』(アノニマ・スタジオ)がある。
以下、出版社からのコメント
「じつは私も文章を書いたことがあるんです」
とセツローさんに文集を手渡されたのはいつのことだったか。コピーをホチキスで綴じて表紙をつけた文集に収められた文章はセツローさんのお人柄そのままで、一読、魅了されました。その場で数篇読み「いいですね」と顔を上げると、セツローさんが目尻の皺をゆるませて「いつか本にならないかなあ」とおっしゃいます。「そうですね」と答えはしたものの、その当時はまだ信陽堂は出版をスタートしておらず・・・・・2017年、セツローさんご逝去、間に合いませんでした。
いまやっと、宿題を果たせた気持ちでいます。