
いつもアカイトコーヒーをご愛顧いただきありがとうございます。
直島のお隣の島「豊島(てしま)」から、一通の「お久しぶりです。お元気ですか?」のお便りとともに素敵な写真集が届きました。
「豊島(てしま)」で、自分のリズムやスタイルで島の素朴な自然を感じながら滞在できる一棟貸しの宿「ウミトタ」。ウミトタでの飾り気のない情景を撮り収めた、泊昭雄さんによる写真集。
本書は、表紙にあしらわれた「自然を守る人達がいる。暮らしを守る自然がある。島が暮らしと自然を育んでいる。暮らしと自然が島の時を刻んでいる。」というウミトタのディレクションでもあるminä perhonen皆川明さんの文章から始まります。
1年かけて撮影を行い、泊さんご自身が目にした四季の移ろい、島の至る場所に潜むアートの数々、島民の日常。ページをめくるごとに温もりのある土地の空気を追体験することができます。見開きで展開された豊島の海に浮かぶように施された白箔の文字も美しい。
旅のガイドブックとしてもおすすめしたい1冊です。
豊島の風景を直島からお届けします。
写真:泊 昭雄
表紙の言葉:皆川明
編集:菊地優里
ウミトタについて
*本文内より引用
島を訪れると、風や波や鳥の鳴き声や
多様な自然の音が耳に届き、期待に膨らむ気持ちと共鳴する。
その自然の音をゆっくりと心の中に響かせて、
島に流れる時と風景に身を置いてみる。
心が島時間に馴染む頃、夕陽が静かに水平線に寄り添い
茜色の空と黄金色の水面が瞬く。
瀬戸内のさざ波が移りゆく光と共に変化して
眼に映る風景の中に過ぎた日の郷愁を想う。
“海と田”に囲まれたこの宿で過ごすひと時は、
暮らすような寛ぎの中にも日常のひと時とは
別の新しい気づきと出会えるだろう。
夕食では『海のレストラン』のシェフによる地の幸を
丁寧に仕込んだ一皿一皿を堪能して、のんびりと
豊島の滋味を味わいながら夜空の星の瞬きと静けさを迎えたい。
食後はウミトタの空間で思い思いの時を過ごしながら、
その日訪れた自然の中に点在するアートと島での暮らしに
流れる人の営みが織りなす出会いを回想するのも
楽しみのひとつになるだろう。
ウミトタでは、浴室にこの島特有の豊島石を使用している。
ゆったりと身体を伸ばせる浴槽で心身を休めていただければと思う。
眠りに就くまでのひと時には、星空の瞬きや風や波の音の中で、
一日の終わりの寛ぎに身を委ねながら
旅の豊かな想い出を回想するのも、明日への期待に繋がるだろう。
minä perhonen
皆川 明